上海での詐欺 パート1

上海での詐欺 パート1

この記事は過去に他のブログで書いたものですが、結構反応があったのと、同じトラブルに巻き込まれないための啓蒙としてお引っ越ししてきたこちらにも転載いたします。笑ってやってくださいw。

以下、転載記事(2004年)です。
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デザインイベントの関係で、上海にやってきました。

そして、到着2日目にしていきなり詐欺事件に遭遇してしまいました・苦笑。

香港、台湾には行ったことがあるのですが、
ここ中国の本土(メインランド)に
足を運ぶのは人生ではじめて。

18歳の頃から、様々な国を渡り歩き、今までホールドアップ、スリ、たかり、押し売りなど何度となく危ない目にあいながらも、すべて切り抜けてきたのですが、 さすが中国3000年の歴史の前では僕の30年弱の人生経験は無に等しかったようです~苦笑。

取材の打ち合わせがずれこみ、打ち合わせの合流までぽっかりとフリーの時間ができ、
ホテル周辺をカメラをもってひとり散策。

ホテルから歩いて15分くらいのところにある豫園という
上海の観光名所のひとつでもあるところへとむかった。

まあ、海外に行くときの僕のパターンで、はやめにお土産を購入するにも、もってこいの場所でした。

パシャパシャとひとり豫園近くで写真を撮っていると
地元中国の女性2人組がよってきて、「すみません、私たちの写真をとってくれませんか?」と声をかけてきた。でかいカメラを担いでいるせいか、日本でも海外でも写真を撮って欲しいと声をかけられることは多く、なんの疑いもなく、カメラを預かり写真をとってあげたのだが・・・・

これが今回の詐欺事件のはじまりでした・苦笑。

写真をとってあげた女性達が「日本からきているんですか?」「私たちも今度東京にいくんです!」などと流ちょうな英語で巧みに話しかけてくる。

中国にきて感じてまだ22時間しか経っていなかったが、ここ中国ではなかなか英語が通じない。がんばって片言で話しかけてくれる人はいても、ここまで流ちょうに英語を話せる人はあまりいなかった。しかも、この時は尖閣問題などで反日感情が高まっている真っ只中。親日的な感じで話しかけてくる彼女達にすっかり安心してしてしまいました。

そして・・・・

「実は私たちこの後に日本で言う茶道のセレモニーを予約しているのですが、もし時間あるようでしたら一緒しませんか?」と誘ってきた。さらに話を聞くと、年に数回しかおこなわない中国の伝統的なお茶会で一般的にはなかなか見ることができないらしい。

これが「いいお姉ちゃんいるよ~」とか「偽ロレックスあるよ~」などの客引きなら「No,thanks」の一言で済んでいたのかもしれないのだが、「お茶会」という誘いが、詐欺事件へ展開していくとは全く予想もつきませんでした・・・

それ以上に、他の人がなかなか体験できないような中国のお茶会が見られるなんてラッキー!と思ってしまっておりました。

さらにはそれを自慢げにブログに書けたら~などと考えておりました(実に情けない・・・・苦笑)

豫園から彼女達に連れられて歩くこと10分弱。

ここはどこ?と思うような路地に入り、一見外からは何の店かわからない看板も出ていないお店に入ることに。

店の中に入ると、チャイニーズドレスに身をまとった女性が。

おーーーっ!とばかりにちょっと喜ぶ自分。
(あとあと、すごい結果が待っていることは全く知るよしもなしに浮かれておりました・・・汗。)

お店の中は6畳ほどの狭い空間で、茶道のセレモニーが見られる場所としては、思ったよりチープな感じのイメージ。日本でも祖母が茶道をやっていたので、日本の茶道の雰囲気というものはある程度わかっていたのですが、中国の茶道というもはこういう感じなのか~ととりあえず納得。

壁面には「茶」と書かれた文字の下にそれにつながる漢字が書かれた短冊がかかっていた。そして、約6種類のお茶を中国の伝統的な作法にのっとり試茶することに。
(今、思うとこの作法もすべて嘘なのかもしれない・・・・笑)

すべてが終わり、いざお会計に。
(何の疑いもなくここまで終了・・・・・)

で、その請求書を見るとなんと約1万円近く!!!!

日本の京都でのお茶会ならともかく、中国の相場で考えると絶対にありえない金額を提示された。
(日本でもこの額を出すのには躊躇するだろう・・・・・)

ちょっとこの数字高くない?と一緒にきた女性達に同意を求めると「伝的な茶道だから、このくらいの数字かな~・・・・」と納得しているではないか!!!(こんな高いお茶代に納得するのか~!?)

この時はじめて「これは詐欺かも!」という言葉が脳裏をよぎるが、まだ確信はなかった。

えーーーーーーーーーそうなの!とばかりに財布をのぞき込んでみるが、海外では現金を多く持って歩かないという癖が自然に身についていたため、財布の中には日本円でいうところの4000~5000円くらいのお金しか入っていなかった。

さらには、すでに細かい10元、20元(150~300円)といった紙幣にくずしてあったため、大きな額面の紙幣を持ち歩いている日本人観光客の財布というより、近くのコンビニに買い物にいく中国庶民の財布に近い状態であった。

その細かい札束をわざと貧乏くさく1枚、2枚とかぞえながら「ひーーーーそんなにお金持っていないよ・・・もっと安くならないのかな~」と交渉するも「伝統的なものだから、それは失礼に値する」との強気の一点張り。。。。

あげくのはてには、ひとりの女性は学生だからその学生の分はふたりで払わないか?との意味不明な提案が出てくる
(なんじゃいその提案は〜!!!大汗)

さらには「現金なくてもクレジットカードあるでしょ?それで払えば?」今まで黙っていたもうひとりの自称学生の女性まで支払い方法に口をはさんできた。

(なんでお前が俺の支払い方法指示するんだ~!!!)

この辺でようやく、これは100%詐欺だ!ということを確信。

しかも伝統とか文化などを悪用したこのやり方は、クリエイターの僕にとっては非常に許しがたい手口。

プスプスと怒りが込み上げてきます・・・。

「悪いけど、クレジットカードは海外では絶対に使わない主義なんで!」とカードでの支払いはありえないということを強調。

で僕も負けじと代替え案を提示。

「今回はプライベートの観光ではなく、上海市のイベントに参加しにきているから、上海市に連絡してそこの職員さんにここへきてもらって、不足分のお金を払ってもらうというのはどう?」と提案。

まあ、それは事実だし。
これがちゃんとしたお茶のセレモニーなら連絡をとってもらい市の職員なりに支払ってもらいそれで問題ないし、詐欺なら反抗してくる。

その結果
当然のように反抗してきた!

「私たちはまだ別の場所に観光でいかなくてはならないし、そんな市の職員を待っている時間ないよ・・・・」と。

なので、「大丈夫、僕一人でここで上海市の人待つから、行っちゃって、行っちゃって~♪」とうながすと、いつまでたってもらちのあかない状況に見かねたのかお店の人が「わかった、じゃあマネージャー(ボス)呼んでくるから待ってて・・・」と部屋を出ていった。

おーーーーーーー、おきまりのパターンに突入!

いよいよチャイニーズマフィアをお出ましだ!

なんて余裕をかましている暇はなかった。

これはいよいよまずいとばかりに「わかった、もう俺は帰る。金も払わない。警察でも何でも呼んでくれ!」と半分切れた感じで部屋を出ようとすると、なんと一緒にきた女性達が僕を部屋からださんとばかりに唯一ある部屋の扉を身体を張ってふさぎはじめるではないか〜。

ひえ~!マジかよ・・・。
この予想外の彼女達の行動に思わず目が点に・・・・。

他に外にでる場所はないかとばかりに、部屋を見渡すが、出口はふさがれているそのドアひとつ・・・・・と思いきや、自分の座っている背後の壁にはカーテンがしかれていたのに気がついた。

もしやと思いカーテンを思いっきり開けてみると、そこには表通りに面したガラス窓が。しかしそこには簡単に逃げられないように横数本の鉄パイプが設置されていた。しかし他に逃げられるような感じの場所はないし、このガラス窓を突き破り表通りに出るか~!と思ったが、その前に窓ガラスをスライドさせて開くかどうかを試してみた。

ガラガラガラ・・・。
ちょっと重かったものの窓ガラスは開き、僕は横に設置された鉄パイプの間をすり抜け、なんとか表通りへと飛び出し、脱出することに成功。

おーーーー外に出られた。

「誰か~、警察呼んでくれ!」「助けてくれ~!」英語で大声をだすものの、通りを歩いていた中国の人には英語が伝わっていないのか、皆無表情。というより、トラブルに巻き込まれるのは勘弁とばかりに、どちらかというと僕のことを完全に避けていたのだ〜。

おいおい、人が困っているのに無視かよ~!

しかたないので
そこから一目散に猛ダッシュで逃走!

背後からは20名ほどの中国マフィアが追いかけてきた!ということはなかったけど
とにかく大通り目指して一目散に走しりまくり。

大通りに出ると、すぐにタクシーを拾うことができ、そのままホテルへと退散することに。
(タクシーの中では心臓がバクバクでした・・・・)

いや~、完璧にやられた~!と思いつつ、無事にホテルへ到着。

ホテルの部屋にもどり、仕事用に持ってきていたMacからインターネットで同様の手口を調べてみると、出てくる出てくる「茶道」を使った詐欺事件の被害が・・・・。
それもここ数年の手口ではなく、10年以上前から存在する古典的な手口であった。。。。。(ひえ~~~!!!)

知りませんでした・・・。

とりあえず、ことの次第をすぐに日本の事務所に連絡。

「大丈夫ですか~!」「怪我してないですか?」などの優しい言葉をかけてもらえるかと思いきや・・・・

「見ず知らずの女子達についてくのが悪いんです」

「何、ジャッキーチェーン並みのことしてるんですか・・・そんな時間あったらちゃんと上海でも仕事してください」

とバッサリと切り捨てられた。

いやいや、確かに今思えばついていった自分が悪いのだが、まさか「茶道」という手口で、しかもそれが古典的な手口だったとは思いもよりませんでした。芸術、文化といった手口で迫られたら、まず疑わないよな~と思いつつも、ちょっと反省でした。

中国旅行「茶道」のお誘いは気をつけてくださいね・・・・・
中国で知らない女の子達が声をかけてくるときは、ほぼ危ないそうです・・・

追記:
その後、滞在期間中に上海の中国人達に今回体験した「詐欺未遂」の話をすると、ほとんどの人が「えーーーー、ずーーと上海に住んでるけどそんなの初めて聞いた!!!」と驚いていた。地元の人は観光客がそんな事件に巻き込まれているなんて知るよしもなかったのでした。

追記2:
このブログを読んだ市の職員が、実は過去に全く同じ被害を受けていたことをカミングアウト。彼は奥さんと一緒だったらしく、僕のようにジャッキーチェーンのようなことができずに、致し方なく2万円弱のお金を払ったそうです・苦笑。

追記3:そもそも女子から非常に怪しい風貌のヒラヤマユウジに声をかけることはあり得ない!とスタッフに言われ、非常に納得してしまった。

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